2019年05月12日

念仏が重要視される浄土宗の葬儀

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日本にはさまざまな仏教の宗派がありますが、いちばん多いとされているのが浄土宗だそうです。したがってこの宗派の葬儀に参列する機会は多くなるため、最小限のマナーやルールを押さえておくと安心です。そもそもこの宗派は、念仏を唱えることで救われるという教えで、いわゆる「他力本願」と言われています。

他力本願というとあまりいい印象がない言葉ですが、これは誤解です。そもそも他力という言葉は仏教用語から来ており、浄土宗の場合は阿弥陀如来を指します。つまり他力本願とは阿弥陀如来の本願を信じるという意味です。

そのために念仏を大切にしており、葬儀でも「南無阿弥陀仏」を繰り返す儀式が行われます。浄土宗では念仏を唱えることで必ず極楽へ行けるので、参列者は故人のために唱えるのではなく、自分の救いのために法事を行うとされます。

また、亡くなった人を浄土へ送るための引導下炬という儀式もあります。この世を離れ浄土へ行くことに見立てて、二本のたいまつを使った儀式になります。葬儀の中で、最も大切な儀式とされているようです。焼香は特に回数が決まっていませんが、数珠を揉んで音を出すことをしない、ということだけは覚えておきましょう。